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Sonnet 5.5 登場:エフォート(effort)の既定と Opus 5.5 との使い分けで見直すこと

Claude Sonnet 5.5 が公開されました。エフォート(effort)の既定が使う場所で違うこと、sonnet の指定が指すモデルなど、2026年9月29日時点の公式案内をまとめました。

Sonnet 5.5 登場:エフォート(effort)の既定と Opus 5.5 との使い分けで見直すこと

公開

今回の要点

Anthropic は2026年9月28日に、Claude Sonnet 5.5 を公開しました。この記事では、仕事で使う前に確かめておきたい点を4つにまとめます。

  1. Sonnet 5.5 は、Opus 5.5 を補う、速くて費用を抑えたモデルとして案内されています。
  2. エフォート(effort、思考量の設定)の既定は、Claude Code とアプリでは「中」、API では「高」です。
  3. Claude Code では、Sonnet 5.5 を使うには v2.1.284 以降が必要です。また、`sonnet` という指定が指すモデルは、接続先によって違います。
  4. Claude Code では、安全のための判定に当たると、Sonnet 5.5 は別のモデルに切り替わるか、答えずに終わることがあります。

4点とも Anthropic の公式ページに書かれている内容です(当社の例と断っている箇所を除く)。以下で順に説明します。

Sonnet 5.5 は、Opus 5.5 を補うモデル

発表記事によると、Sonnet 5.5 は Claude 5.5 ファミリーの2つめのモデルです。Sonnet 5 より30%以上速く、多くの作業で費用が最大30%下がるとされています(原文は faster と lower-cost の意訳)。位置づけについては、次のように書かれています(Introducing Claude Sonnet 5.5)。

  • Opus 5.5 は、判断が必要な複雑な仕事に向く
  • Sonnet 5.5 は、範囲の決まった日常の作業、バグの修正、資料・スライド・表計算の作成が得意

API の価格は、100万トークン(文字数のような処理量の単位)あたり入力 $2・出力 $10 で、単価は Sonnet 5 と同じです。それでも費用が下がるとされているのは、作業あたりの使用量が減るためと考えられますが、発表記事に理由の説明はありません。Opus 5.5 は入力 $4・出力 $20 です(Claude Sonnet 5.5 のモデルページ)。

Anthropic 自身も、性能の比べ方には注意を促しています。いくつかの評価では、エフォートを最大にした Sonnet 5.5 が Opus 5.5 と同程度の結果を出しました。それでも、判断を続ける必要のある複雑な仕事では、Opus 5.5 のほうが明らかに強いと書いています。

たとえば、毎週の売上報告の下書きや、社内へのお知らせ文のように範囲が決まった仕事なら、Sonnet 5.5 から試してみる価値があります。一方、条件が入り組んだ契約書のレビューのように、見落としが困る仕事は Opus 5.5 のままにする、という分け方が考えられます。これは当社の例で、公式の案内ではありません。

エフォートの既定は、使う場所で違う

発表記事には、エフォートの既定が次のように書かれています。

使う場所エフォートの既定
Claude Code・Claude のアプリ中(medium)
Claude Platform(API)高(high)

Claude Code のモデル設定のページにも、Opus 5.5 と Sonnet 5.5 の既定は中と書かれています(Model configuration)。

Sonnet 5.5 の書き方の手引きには、次の2点も載っています(Prompting Claude Sonnet 5.5)。

  • エフォートの段階は Sonnet 5 のときと名前が同じでも、考える量が同じとは限らない。自分の評価で確かめ直す
  • Claude Code のように自分で手順を進める長めの作業では、低か中だと、終わる前に確認を求めて止まることがある。まず段階を上げてみる

エフォートを変えるときは、少数の題材で確かめるのが確実です。9月27日の記事では、Opus 5.5 のエフォートを低・中・高に変えて、答えが1つに決まる3つの題材で比べています(Opus 5.5 のエフォート(effort)で見直すこと)。Sonnet 5.5 では試していないため、同じ結果になるとは言えません。

使う前に確かめたい2点

Claude Code のバージョン:Sonnet 5.5 には Claude Code v2.1.284 以降が必要です。Anthropic は `claude update` での更新を案内しています。

`sonnet` という指定が指すモデル:Claude Code の `sonnet` は、接続先(会社のシステム管理者が決めていることが多い、AI の提供元の窓口)によって指すモデルが違います。

接続先`sonnet` が指すモデル
Anthropic の APISonnet 5.5
Claude Platform on AWSSonnet 4.6
Amazon Bedrock・Google CloudSonnet 4.5
Microsoft FoundrySonnet 4.5

同じページによると、指す先が古いモデルになる接続先で新しいモデルを使うには、モデルの正式名を指定するか、環境変数(`ANTHROPIC_DEFAULT_SONNET_MODEL`)で決めます。正式名は、Anthropic の API では `claude-sonnet-5-5` で、Bedrock などでは提供元ごとに違います。Bedrock や Google Cloud 経由で使っている会社は、いま何が動いているかを管理者に先に確かめておくと安心です。

API で Sonnet 5 のために書いたプログラムには、Sonnet 5.5 で動かなくなる変更が5つあります(強制的なツール指定がエラーになるなど)。開発を担当している方は、移行ガイドを確認してください(What's new in Claude Sonnet 5.5)。

安全のための判定に当たると、別のモデルに切り替わる

Claude Code のページには、Sonnet 5.5 が安全のための判定(危険な依頼かを見分ける仕組み)で止めた依頼の扱いが書かれています。

  • サイバーセキュリティに当たると判定された依頼は、Sonnet 5 でやり直される。切り替えの知らせが画面に出る
  • 生物学に当たると判定された依頼は、切り替え先が無いため、答えずに終わる
  • 切り替わったあとは、その会話は切り替え後のモデルで続く。元のモデルに戻すには、Claude Code の入力欄で `/model` と打って選び直す

次のような場合は、自動では切り替わりません。

  • `/config` で「Switch models when a message is flagged」を切ると、切り替えるか、依頼を直して再試行するかを聞かれる
  • Bedrock・Google Cloud・Foundry では、Claude Code がモデルを見分けられるよう設定していないと、切り替わらずに答えずに終わる
  • プログラムから動かす使い方(`-p` や SDK)では、切り替えの確認を出せないため、答えずに終わる

この判定は、最初の1回目の依頼で起きることもあります。CLAUDE.md の内容や git の状態など、作業場所の情報も一緒に送られるためです。セキュリティや生物学の資料を含む作業場所では、特に起きやすいと案内されています。

会話の途中でモデルが変わっていても、本人が選んだとは限りません。使用量を見比べるときは、切り替えの知らせが出ていないかも見てください。

次に確認すること

お手元で確かめていただきたいのは、次の3点です。

  • Claude Code を使っている方は、版を確かめ、`claude update` で更新する
  • Bedrock・Google Cloud・Foundry 経由で使っている会社は、`sonnet` が指すモデルと、使いたいモデルの正式名を確かめる
  • Sonnet 5.5 を試すときは、既定のエフォートのまま範囲の決まった仕事を数件で比べ、足りなければ段階を上げる、という進め方が考えられます(当社の提案です)

各社の案内は予告なく更新されます。この記事は2026年9月29日に公式ページを確認した時点の内容です。

出典